チャプター 324

「いいわよ!」

それが彼自身の実力で勝ち取ったものなのだから、アプトンに異論などあるはずもなかった。

彼は一秒たりとも迷わなかった。

エミリーも、彼がそう選ぶだろうことに驚きはしなかった。

そして彼女は、彼が渡した口座番号どおりに、さっさと送金を済ませた。

エミリーのあまりに迷いのないやり方を見て、カイアは今さらになって少し恥ずかしくなる。

「エミリーって本当に気前がいいよね。そんなボスに恵まれて、私たちって運がいい。でも……本当にアプトンに四百万ドルの価値があると思う? ためらいもせずに送っちゃって。ダニエルが知ったら、私があなたを変なほうに引っぱってるだけじゃなくて、お金までだ...

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